歯周病のメカニズム①(歯垢と歯石)

歯周病の原因は「細菌」です

歯周病菌 歯周病とは写真のような「細菌」が引き起こす病気。「歯垢(プラーク)」は細菌のかたまりです。歯垢はやがて「歯石」となり細菌の格好のすみかとなります。こうした細菌を減らしたり、細菌が増えにくい環境をつくることが歯周病治療の基本です。

歯垢(プラーク)はただの食べかすではありません

歯の表面についている、黄白色でねばねばしたものが歯垢です。プラークとも呼ばれます。ただの食べかすだと思われがちですが、実際は細菌のかたまりです。わずか1mgの歯垢に数十億もの細菌がいるといわれています。この細菌が、むし歯はもちろん、歯周病の原因となります。ブラッシングによって歯垢をとることがむし歯・歯周病予防の基本とされるのはこのためです。

歯石は細菌の格好のすみかです

歯垢がたまったままの状態にしていると、やがて細菌は唾液の中のカルシウム成分などと混ざり、歯石となります。歯石は表面がデコボコしており、さらなる歯垢や食べかすがそこにたまりますので、細菌が繁殖するのには格好の環境となります。また、歯石は想像以上に硬いもので、歯みがきでは除去できません。そのため、歯石ができてしまうと、一気に歯のまわりの細菌が増えていきます。 歯垢を放っておくと